極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
「千紘君がうちの娘との結婚をこのまま断るようなら、森園建設は大鷹不動産とは縁を切らせてもらう。今後いっさいの仕事を引き受けない」

「そんな……」


焦る私に、森園社長はニヤリと笑う。

森園建設と大鷹不動産は古い付き合いがあり、これまでも何度となく共同で数々のプロジェクトを成功させている。

そんな主要取引先のひとつと縁を切られてしまうなんて、大鷹不動産にとっては大問題だ。それだけは避けたい。そのためには私が身を引けばいい。

でも……。


‟一緒に幸せになろう”


そう言ってくれた千紘さんを思い出す。

私は、彼が好きだ。

諦めたくない。

でも、このままだと大鷹不動産は森園建設から縁を切られてしまう。


どうすればいいのだろう……。


そのとき、応接室の扉が勢いよく開いた。
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