極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
実は、千紘さんとの結婚が決まってから克爾前会長のことがずっと気がかりだった。
ご両親から反対されていないのは千紘さんから聞いて知ってはいるものの、祖父である克爾前会長の反応だけはまだ聞いていない。
溺愛している孫の千紘さんの結婚相手に相応しい女性を、家柄や学歴、容姿、性格などを吟味して選んでいる克爾前会長の姿を知っているだけに、最終的に千紘さんが選んだ相手が秘書の私だと知って落胆していないだろうか。
もしかしたら納得できなくて、反対しているのかもしれない。
そう心配していてもなかなか言葉に出せずにいると、千紘さんが突然、楽しそうに笑い出した。
「俺が桃子との結婚を報告したら、じぃちゃんが急に号泣するからびっくりしたよ」
「号泣ですか?」
「そう。あんなに泣いているじぃちゃんを見るのは初めてだったからおもしろくて」
千紘さんは笑っているものの、私は少しも笑えない。
いったいその涙の理由はどちらなのだろう。
結婚を祝う嬉し泣きなのか、反対の悔し泣きなのか……。
ご両親から反対されていないのは千紘さんから聞いて知ってはいるものの、祖父である克爾前会長の反応だけはまだ聞いていない。
溺愛している孫の千紘さんの結婚相手に相応しい女性を、家柄や学歴、容姿、性格などを吟味して選んでいる克爾前会長の姿を知っているだけに、最終的に千紘さんが選んだ相手が秘書の私だと知って落胆していないだろうか。
もしかしたら納得できなくて、反対しているのかもしれない。
そう心配していてもなかなか言葉に出せずにいると、千紘さんが突然、楽しそうに笑い出した。
「俺が桃子との結婚を報告したら、じぃちゃんが急に号泣するからびっくりしたよ」
「号泣ですか?」
「そう。あんなに泣いているじぃちゃんを見るのは初めてだったからおもしろくて」
千紘さんは笑っているものの、私は少しも笑えない。
いったいその涙の理由はどちらなのだろう。
結婚を祝う嬉し泣きなのか、反対の悔し泣きなのか……。