極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
しかも秘書室へ異動した私が担当をするのが、まさかの社長だと知ったときは驚いて震えた。

絶対にムリ。ムリに決まっている。

でも、辞令を断ることはできないので、腹を決めてなんとか頑張ろうと自分を奮い立たせた。


『大丈夫だよ。そんなに緊張しなくても』


初めて千紘社長に挨拶をしたとき、彼は私を見てのほほんと笑っていた。


『自分で言うのもあれだけど、俺はたぶん副社長や他の役員に比べたらだいぶ扱いやすいと思うから安心して。ほら、もっと肩の力を抜いていいよ。今日からよろしくね、笹崎さん』


ガチガチに固まっていた私の緊張を解すような優しい言葉と穏やかな笑顔。

それを見て、彼が噂通りの人だと思い、ホッとしたのを覚えている。

< 48 / 387 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop