極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました



『本日より大鷹社長の秘書を務めさせていただきます、笹崎桃子と申します。精一杯頑張りますので、よろしくお願いいたします』

私が、千紘社長の秘書になったのは去年の四月。

それまでは住宅事業部で三年ほど事務を担当していたので、突然の秘書室への異動の内示にとても驚いたのを覚えている。

自分から希望を出したわけではなかったものの、大学の頃に秘書検定を取っていたので資格だけは持っていた。それも就活に役に立ちそうだと思って取得しただけで、秘書になりたかったわけではない。

どうして私が秘書室へ異動になったのか、自分でもよく分からなかった。

当時所属していた部署の上司からは、普段の真面目な仕事振りや気遣いの良さで抜擢されたのではないかと言われた。

でも、自分に秘書の仕事が務まるのか、最初はとても不安でいっぱいだった。
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