極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました



「……会議まだ続いているのかな」


秘書室にある自分のデスクから、壁に掛かる時計を見上げると、時刻は十七時を過ぎていた。

会議終了からすでに三十分以上が経過しているものの、長引いているのか千紘社長が戻ってこない。

私の退勤時間である十七時半を過ぎたし、今日の仕事はすべて終わっているので、ノートパソコンの電源を落とした。けれど、私にはまだ会議室の片づけが残っているので帰れない。

会議が長引くのはいつものことだ。

他にすることもないので、給湯室の掃除でもしながら時間を潰す。

そのうち同僚たちが次々と仕事を終えて帰宅していき、秘書室には私一人だけが残ってしまった。天野室長はまだ残っているようだけれど、常務室で仕事をしているようで不在だ。

再び、視線が時計へと向かってしまう。

普段の私ならどれだけ帰宅が遅くなっても気にはならない。でも、今日はこのあと十九時に予定が入っている。間に合うとは思うが、そろそろ心配になってきた。
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