極上社長に初めてを奪われて、溺愛懐妊いたしました
だから、どうか自分の魅力が、家柄やお金、肩書きにしかないなんて、そんな寂しい考えをしないでほしい。

それを千紘社長へ伝えたかっただけなのだけれど……。


「えっ、好き……?」


千紘社長が、きょとんとした顔で私を見つめている。

その反応に、さきほどの自分の言葉を思い出した私は、恥ずかしさから顔が一気に火照り始める。

もしかして私は、とても大胆な発言をしてしまったのかもしれない。


「あ、あの、違うんです。えっと……好きというのは、尊敬しているという意味で、その……」


しどろもどろになりながら説明していると、千紘社長がクスっと笑いを漏らした。


「ありがとう笹崎さん。俺も、君が好きだよ」


……えっ。


一瞬、ドキッとしてしまった。

でも、勘違いしてはいけない。

きっと、さきほどの私の言葉の意味と同じで、千紘社長の‟好き”も‟部下として”という意味に違いないのだから。
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