モブ転生のはずが、もふもふチートが開花して 溺愛されて困っています
「私、ずっと後ろめたかったんです。獣化のことを黙ってたこと。レジスに知られたら幻滅されるんじゃないかって……。そのことで悩んでた矢先にエミリーにあんなこと言われて、どんどん不安になって……」
全部、レジスを信じられなかった自分への言い訳だとわかりつつも、あのときは本当に不安で仕方なかったのだ。
「馬鹿ね! レジスが幻滅するはずないでしょう! むしろ、その白猫がフィーナと知ったら、レジスは鼻の下を伸ばして大喜びしたはずよ!」
「そんなレジス、想像つかないですけど……」
「とにかく! レジスを信じなかったのはフィーナの弱さのせい。だったら、次からどうしたらいいかわかるわよね?」
顔の前に、ずいっと人差し指を突きつけられる。
「――もう二度と、愛する人を疑わないことよ。信じなさい。レジスのこと」
首を傾げる私に、アナベルはぴしゃりと言い放った。
「それに! 今のままだとエミリーの思うつぼよ! フィーナ、学年末パーティーには出席できるのよね?」
「ええ。多分、それがアルベリクの生徒でいられる最後の日になるかと……」
「だったら、パーティーがレジスと仲直りできるラストチャンスよ!」
〝ラストチャンス〟と聞いて、おもわずごくりと生唾を飲み込む。
レジスは今、どこにいるかわからない。パーティーまでに戻ってくるかすら、誰も知らない。
だけど……私はレジスが来ると信じよう。今私にできることは、信じることだと、アナベルが教えてくれたから。
「退学がどうしようもできないなら、最後にとびきり綺麗な姿で、レジスに気持ちを伝えなさい。フィーナ」
「……はい!」
決心がついたように、大きな声で返事をする。
今までと立場が逆で、なんだか笑えてきた。誰かにアドバイスされるって、こんな気分だったのね。
そのとき、私はとある重要なことに気づいた。
「……あ。私、ドレスを持ってないんだった」
「えぇっ!?」
今度は三人ともの声が重なった。
ドレスはエミリーがたくさん持っているのを貸すから、必要ないと言われていたのだ。……後に、私に地味なドレスを着せるための口実だったことに気づいた。
そのことを説明すると、アナベルがふんっと大きく鼻を鳴らし、立ち上がって胸を張りながらこう言った。
「私を誰だと思っているの? フィーナのドレスアップは、このトゥルニエ侯爵の娘である、アナベル様に任せなさい!」
全部、レジスを信じられなかった自分への言い訳だとわかりつつも、あのときは本当に不安で仕方なかったのだ。
「馬鹿ね! レジスが幻滅するはずないでしょう! むしろ、その白猫がフィーナと知ったら、レジスは鼻の下を伸ばして大喜びしたはずよ!」
「そんなレジス、想像つかないですけど……」
「とにかく! レジスを信じなかったのはフィーナの弱さのせい。だったら、次からどうしたらいいかわかるわよね?」
顔の前に、ずいっと人差し指を突きつけられる。
「――もう二度と、愛する人を疑わないことよ。信じなさい。レジスのこと」
首を傾げる私に、アナベルはぴしゃりと言い放った。
「それに! 今のままだとエミリーの思うつぼよ! フィーナ、学年末パーティーには出席できるのよね?」
「ええ。多分、それがアルベリクの生徒でいられる最後の日になるかと……」
「だったら、パーティーがレジスと仲直りできるラストチャンスよ!」
〝ラストチャンス〟と聞いて、おもわずごくりと生唾を飲み込む。
レジスは今、どこにいるかわからない。パーティーまでに戻ってくるかすら、誰も知らない。
だけど……私はレジスが来ると信じよう。今私にできることは、信じることだと、アナベルが教えてくれたから。
「退学がどうしようもできないなら、最後にとびきり綺麗な姿で、レジスに気持ちを伝えなさい。フィーナ」
「……はい!」
決心がついたように、大きな声で返事をする。
今までと立場が逆で、なんだか笑えてきた。誰かにアドバイスされるって、こんな気分だったのね。
そのとき、私はとある重要なことに気づいた。
「……あ。私、ドレスを持ってないんだった」
「えぇっ!?」
今度は三人ともの声が重なった。
ドレスはエミリーがたくさん持っているのを貸すから、必要ないと言われていたのだ。……後に、私に地味なドレスを着せるための口実だったことに気づいた。
そのことを説明すると、アナベルがふんっと大きく鼻を鳴らし、立ち上がって胸を張りながらこう言った。
「私を誰だと思っているの? フィーナのドレスアップは、このトゥルニエ侯爵の娘である、アナベル様に任せなさい!」