君がいたから 2


「結愛………結愛……… 」


ん………?

体を揺らされて意識が戻る。
瞼を開くと、真上に蓮の顔があった。


「こんなところで寝たら風邪引くよ 。立てる?」


「…うん 」


そっと、手をかしてくれて、起きあがらせてくれた。


私、倒れてたの…?

フローリングの上にいたから、そうなんだろうけど、


スーツ姿の蓮。

蓮は帰宅するとすぐに着替えるから、あれからそんなに時間がたってないことがわかる。

それに蓮も心配そうな顔はするものの、慌てる様子はなく寝ていたと思っているみたい。


さっきの…何だったんだろう…?


そんな疑問を感じていると真剣な表情で顔を見られる。




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