先生がいてくれるなら①【完】

文化祭の準備はもう完全に終わって、あとは明日の当日を待つのみとなった。



このところ連日文化祭準備に追われていて、平日は全然お兄ちゃんのお見舞いに行けていない。


でも今日は少しだけでもお兄ちゃんの顔が見たくて、いつもよりちょっと遅い時間だけど学校帰りに病院に寄って帰る事にした。


先生には何も言ってないから、本当に顔を見るだけで帰るつもりで。



──そんな時に限って、会ってしまうんだ。


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