先生がいてくれるなら①【完】


私にはもう一度会いたい人達がいる。


自分の気持ちを伝えたい人がいる。


まだ──まだ、諦められない。



──まず私がやるべき事は。



この部屋が、どうなっているのかを知ること。



私は携帯電話をライトモードにして、ぐるりと辺りを照らしてみる。


見えるのは、いくつかの棚と、そこに無造作に置かれた壊れかかった物──歪んだ机や椅子、持ち手の折れた掃除用具など。


それらにたまった埃の厚さが、この倉庫には滅多に人が出入りしない事を物語っていた。



倉庫の広さや状態は、だいたい把握出来た。


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