異能者達の宴~夢の競演特別編~
メグさんが、何だか必死に修内太さんから目をそらしている。

そんな彼女に。

「メグ」

修内太さんが声をかける。

「駄目よ、修内太」

メグさんが溜息をついた。

「これは魔道がらみの案件じゃないもの。機関とはいえ、人間同士の揉め事でしょ?魔女が人間同士の揉め事に首を突っ込むなんて言語道断よ」

「そんな冷たい事言うなよ。哲平は元々俺達のクラスメイトだったんだぜ?ここで見捨てるなんて、あまりにも薄情じゃないか?」

修内太さんが食い下がる。

「あのねぇ、義理人情の話をしているんじゃないの。魔女には魔女の戒律があるのよ。相手の方からこっちに手を出してきたならともかく、ただの人助けで私達魔道の使い手がその力を行使するなんて…」

メグさんがそう言いかけた、その時だった。








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