異能者達の宴~夢の競演特別編~
ともあれ。

私は立ち上がる。

「…四門?」

哲平が私を見上げる。

「舐められたもんね」

私は呟いた。

機関だか異形者だか知らないけれど、この稀代の魔女、四門メグの洋館に正面から喧嘩を売りに来るだなんて。

これは、魔女である私への挑戦と受け取っても構わない筈だ。

哲平達と機関の揉め事なら放っておこうと思っていたけど、私の洋館にまで攻め込んでくるのなら話は別だ。

「哲平…黛とななみは、貴方がしっかり守るのよ?」

「…了解だ」

哲平が頷く。

…ふぅん、なかなかいい面構えするようになったじゃない。

内心、少し感心しながら。

「修内太、いくわよ!」

「おう!」

私は修内太と共に、洋館の外へと駆け出していった。



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