俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
罪悪感ではなく、今度はチカが俺の体に付きまとってくる…!
「つ、付き合ってもない!…だから!用事があるから俺帰る!…質疑応答は明日!」
「…あ、伶士っ!」
チカの抑制を強引にすり抜けて、逃れた途端にダッシュをかける。
「ま、待て!心の友よ!逃げるなっ!」
「…明日、心の友の会で聞いてくれ!ホントに用事あるんだっ!」
走って逃げないとしつこくいつまでも付きまとわれる!
行き交う人の群れをすり抜けて、ダッシュで階段を降りる。
もう、付き合ってられん!
フラれただの何だの言うその前に、大問題が立ち塞がってんだよ!
チカの「ちぇーっ」と、ふてくされた声が背中の方から微かに聞こえていた。
そして、その勢いで走って正面玄関口を出て校舎を後にする。
今のでだいぶタイムロスしてしまった。
そして、いつもの正門の方ではなく、指定された商店街の通り、裏口の方へと向かう。