俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
いや、探すほどの知り合いではないんだけど。
そう思うと、舞絵の言う通り、その事はとりあえず隅っこに置いといて、これから始まるパーティーに意識を向けることにした。
パーティーは司会進行のもと、すでに始まっていて、麗華さんの父である小笠原社長がステージに立ち、この大人数の前でスピーチを始めている。
代わって、麗華さんがスピーチを始めると、舞絵は羨望の眼差しを向けていたが…。
ステージ上の麗華さんは、先程のセレモニーの時とは衣装が違う。
朱赤の鮮やかなドレスだ。パーティーの主役には相応しいぐらい目立つ色。
その姿は凛としていて、心奪われているのはここにいる舞絵だけではないだろう。
『…このホテル、ナイトラグジュアリーは、今までのオガサワラリゾートのホテルとは、少々コンセプトが異なっております。立地に合わせたニーズを、と、夢半ばにして無念に逝去された我が社の社員の案でございます』