俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
麗華さんの突然の発言に、会場内がどよめき始めた。
まさか、この場であの事件の被害者の話を始めるとは、誰も思ってもみなかったらしい。
俺も…ドキッとした。
しかし、麗華さんはそんな会場内のどよめきに動揺する素振りすら見せず、スピーチを続けている。
『様々なご批判は承知しております。…それでも、私はこのプランを現実のものにしたかった。故人の思いだけではなく、オガサワラリゾートの新しい試みと発展に繋がると信じております』
横で舞絵が「ホント、まさかオガサワラリゾートがすすきのにチープなホテルを建てるとは思いませんでしたものね…」と、呟く。
そうだったのか。
『…足掻いて抗う、そんな若輩者の私に、惜しみなく協力してくださった、このプランを現実のものにしてくださった社員の皆様…黙って見守ってくれた社長、従業員の皆様』
そう言いかけて、会場内をゆっくりと見回している。
『…そして、このオガサワラリゾートにお力添えしてくださったり、見守ってくださる皆様に、心からの感謝を申し上げます!』