俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
指を差された麗華さんは…先程の取り乱した様子は落ち着いたようで。
いつもの気の強い視線で、逆に彼を睨み返す勢いだった。
「よくもやってくれたよね?…誰の入れ知恵か知らないけど?」
語気強めに言い放っているんだけど、からは作った笑顔のまま淡々と話を続けている。
それが逆に恐いとも、不気味とも感じてしまう。
「…『礎の石』を備えて、またここにホテル建てるなんてさ?僕たちに、ここの『紫の門』を再び開かせないよう邪魔をするの?…何の力も持たない人間の、無駄な悪足掻き?…こざかしいよね?」
…そうなのか。
このホテルが建っているこの土地は。
その魔界からの通り道、『紫の門』とやらが開く場所なのか。
しかし、麗華さんがその『礎の石』パワーストーンをここに置いてしまったがために。
その『紫の門』が封じられ、開かなくなってしまった、という話なのか。
(…あっ)
…その時。
数ヶ月前の記憶が、みるみるうちに思い出された。