俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

その日の夕方頃だろうか。

菩提さんから『今日でだいぶ回復しました。明日は面会出来るよ』と、連絡が入った。



会いに行こう。明日。



午前中は部活で、帰りは忠晴に迎えに来てもらう。

予め、差し入れ…手土産を準備してもらって。

病院に向かったのは昼過ぎだった。



部活のジャージ姿で、ほかほかの手土産を手にしながら病院内を歩く。

どれだけ元気になっただろうか…という心配から、会える事そのものにドキドキと何故か緊張感を持ちながら。

何を話そう…。



…しかし。

病室に辿り着くその前に。



予想外のインシデントが発生。



それは、なずなの病室がある二階の廊下に降り立った時のことだった。



(………)



…嘘っ!



思わずその脚を止めてしまい、変に嫌な緊張感が身体中を走る。

何でここに?!

廊下のど真ん中にその姿を目撃してしまい、後退りしたくなった。



ここで会ったが百年目、というか。

俺の最大の天敵がそこに…!


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