俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

ドアの取っ手を握ったまま、はぁ…と溜め息をつく。

ったく、間一髪だ。

危うく噛みちぎられるところだった…。





わんっ!わんわんわんっ!





…うぉっ!



足元から再び響く犬の雄叫びに、体がブルッと震える。

撒いてきたと思われた連中が、まさかの室内にいた。

二匹とも、俺の足元で、俺に向かってわんわん吠えている。

…ひっ!

ドア擦り抜けた?

この世の生物じゃないから容易いか!






ぼくからにげられるとおもうなよ!

年貢のおさめどきだ!こんちくしょー!

きゃー。イケメンとお肉、イケメンとお肉。






大ピンチ!

マジで噛みちぎられる…!




「…こら。ヨーテリ、犬美、何やってんの。面会の人に吠えちゃダメ」



力の限りわんわんいってる二匹の背後に、ヌッと登場したのは…白衣姿の看護師さんだった。

目が合って「こんにちわ」と笑い掛けられる。

『主任・綾小路』という名札が目に入る。



…え?看護師さん?室内にいたの?

なのに入ってきちゃった。やば…。


< 488 / 528 >

この作品をシェア

pagetop