俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
きゃー。
イケメンがお肉持ってるー。
きゃー。きゃーきゃー。
体をビクッと震わせて、足を止めてしまう。
あのお色気柴犬は、こっちを見て鼻をフガフガさせていた。
犬美って、ミーハーなの?
ではなく、バレました…!
すると、傍にいるこのお座敷犬だって気付く。
俺の姿を見るなり、わんわんわんっ!と叫んで、グルルル…と唸り始めた。
やばっ…!
おまえ、不埒な輩!
高級お肉をもってきて、なずなちゃんをてごめにするきか!
このヤリ××男が!
…相変わらず汚いお口ですこと!
手籠め?お代官か!
すると、ヨーテリはわんわんわんっ!と吠えながら、俺の方へとダッシュしてくるではないか。
ひっ…噛まれる!
犬美ちゃん!あいつをおそえ!
かみちぎるんだ!
きゃー。イケメンかみたいー。
なんか、物騒なこと言ってる…!
二匹いっぺんに駆け寄ってきた!
身の危険を感じてしまい、咄嗟に病室のドアに手を掛け、中に飛び込む。
逃げなければ…!
追手を阻むため、バシーン!とおもいっきりドアを閉めた。