俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~

母さん、何でここでなずなの名前を出して…!



なずながボディガードのため、ここで俺達と同居していたことは、もちろん秘密。

なずなが陰陽師だってことも、ここにいる奴らは知らないのに…ペロッとボロを出して!



突然の空襲に、頭のてっぺんまで血が昇り、カーッとなってしまう。

内心、一人であわあわと慌てるが。



…『悪怯れる様子がない』っていうのは、ある意味最高の武器だと思う。



「…あら、伶士?そういえば、今日なずなさんは来ないの?」

「へっ…」

「学校のお友達っていうから、なずなさんも来ると思ってたのに」

「かっ、母さんっっ!」



と、とんでもない爆弾投下だぞ!

それ、俺となずながあたかもみんなの知らない深い関係があるっていう、意味深に匂わせた言い方…!



< 75 / 528 >

この作品をシェア

pagetop