俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
母さん、何でここでなずなの名前を出して…!
なずながボディガードのため、ここで俺達と同居していたことは、もちろん秘密。
なずなが陰陽師だってことも、ここにいる奴らは知らないのに…ペロッとボロを出して!
突然の空襲に、頭のてっぺんまで血が昇り、カーッとなってしまう。
内心、一人であわあわと慌てるが。
…『悪怯れる様子がない』っていうのは、ある意味最高の武器だと思う。
「…あら、伶士?そういえば、今日なずなさんは来ないの?」
「へっ…」
「学校のお友達っていうから、なずなさんも来ると思ってたのに」
「かっ、母さんっっ!」
と、とんでもない爆弾投下だぞ!
それ、俺となずながあたかもみんなの知らない深い関係があるっていう、意味深に匂わせた言い方…!