俺のボディガードは陰陽師。~第四幕・夜に抗う~
チカだけ、さっきからやたらムキになってる。
それに、オー!とかフー!って、さっきのメイドさんたちの口癖うつってるぞ。
天国じゃなくても楽園じゃなくても風になりたいメンバーになってるぞ!
だが、母さんの若作りっぷりに挙動不審になっている野郎どもは差し置いて、母さんは女子二人に話し掛けていた。
なずなん時もそうだったけど…若い女子好きだからな。
「あらあら。伶士のお友達にこんな可愛いお嬢さんたちがいるなんて」
「わ、私達サッカー部のマネージャーです!」
「わっちは新入りで付き合い浅いスけど」
「あらあらあら」
そして、独特な喋り方をする川村を見て、母さんはなぜかニコニコしている。
…しかし、爆弾というのは。
予期せぬところで、落とされるものだ。
「あら。そちらのお嬢さんは髪巻いてて可愛らしい!」
「わっち、ギャル魂持ってるかんな」
「お化粧も目がパッチリとして…なんか、なずなさんっぽいわね」
「…ん?」
(…何っ!)
爆弾がズガァーン!と落とされた。