記憶シュレッダー
その日の夜。
あたしと伯母さんは祖父の書斎にいた。
これからこの部屋も片付けていかなきゃいけないんだろうけれど、今はそんなこと考えている余裕はなかった。
「これ懐かしいわね。お父さんの写真よ」
伯母さんが本棚からアルバムを一冊抜き出して床に広げた。
写真はどれも色あせていて、若いお祖父ちゃんが写っている。
「お祖父ちゃん、楽しそうに笑ってるね」
「写真を撮るときはいつも笑顔で写ってたのよ。ほら見て、これなんか珍しく釣りをしている写真よ」
伯母さんに言われて視線を向けると、お祖父ちゃんと見知らぬおじさんが2人で釣りをしている写真があった。
あたしは食い入るようにそれを見つめる。
あたしと伯母さんは祖父の書斎にいた。
これからこの部屋も片付けていかなきゃいけないんだろうけれど、今はそんなこと考えている余裕はなかった。
「これ懐かしいわね。お父さんの写真よ」
伯母さんが本棚からアルバムを一冊抜き出して床に広げた。
写真はどれも色あせていて、若いお祖父ちゃんが写っている。
「お祖父ちゃん、楽しそうに笑ってるね」
「写真を撮るときはいつも笑顔で写ってたのよ。ほら見て、これなんか珍しく釣りをしている写真よ」
伯母さんに言われて視線を向けると、お祖父ちゃんと見知らぬおじさんが2人で釣りをしている写真があった。
あたしは食い入るようにそれを見つめる。