記憶シュレッダー

まだ遊んでいる子供が３人いる。


それでも子供たちは帰る支度をはじめていて、次々と公園から出ていく。


「こんな時間まで遊んでるなんていけないんだぁ」


公園内で１人になった女の子を見て、あたしは呟く。


その声はどこか笑っていて、鳥肌が立った。


一体あたしになにが起こっているんだろう？


あたしはこれからなにをしようとしているんだろう？


あたしは素早く周囲を確認すると、公園内へと足を進めた。


女の子はようやくおもちゃを両手に抱えて歩き出したところだった。


あたしは女の子の後をそっと追いかける。


追いかけながらカバンのなかからガムテープを取り出した。


そして狙いを定めた次の瞬間……あたしは後ろから女の子の口にガムテープを貼り付けていたのだ。