釘とパズル
死の光景だ、目に映る全てが死の光景だった。私は神の視点でそれを眺める。
拳銃をくわえて自殺しようとする女の子は涙を流し恐怖に体が震えていた。
「私じゃないんだよ、信じてよ」
そう言うと“パン”という軽い音と共に女の子は脳みそをばら撒き、眠るように倒れた。
ぐったりとした赤ん坊の亡き骸を抱いて静かに泣く若い母親。
鼻水を垂らし泣き叫びながら必死で逃げ回る子供達、それを笑いながら追いかける狩人達。ピクリとも動かない幼い女の子の裸を眺める男ども。
胸に包丁が刺ささり血まみれになり死を静かに待つ子供は不思議そうに血まみれた手のひらを見つめていた。
髪を振り回し奇声を上げながら馬乗りになり女の子を殴り続ける女性、もう死んでいるのにも気がつかず殴り続けている。
抑えきれない衝動と興奮で私の体は震えている。
なんという快感なんだ、これは。
弱いものが犠牲になり強い者が生き残る。
そうか、これが本当の平和なんだ。
私は全ての答えを知ってしまった。
「そうなんだ。弱者がいるからいつまでたっても平和が来ないんだ」
それが出来ないから世界は狂ってしまった。
神が見せたのは誰も知らない究極の倫理だった。私はそれを知ってしまった。
究極の真理と倫理が目の前にあった。
「フフフ、フフフ。アハハハハ」
私は手を叩いて笑う。だって世界は私の物になったから。
”ワールド・イズ・マイン”
やがて頭の中から痛みが消えて快感だけになる。
拳銃をくわえて自殺しようとする女の子は涙を流し恐怖に体が震えていた。
「私じゃないんだよ、信じてよ」
そう言うと“パン”という軽い音と共に女の子は脳みそをばら撒き、眠るように倒れた。
ぐったりとした赤ん坊の亡き骸を抱いて静かに泣く若い母親。
鼻水を垂らし泣き叫びながら必死で逃げ回る子供達、それを笑いながら追いかける狩人達。ピクリとも動かない幼い女の子の裸を眺める男ども。
胸に包丁が刺ささり血まみれになり死を静かに待つ子供は不思議そうに血まみれた手のひらを見つめていた。
髪を振り回し奇声を上げながら馬乗りになり女の子を殴り続ける女性、もう死んでいるのにも気がつかず殴り続けている。
抑えきれない衝動と興奮で私の体は震えている。
なんという快感なんだ、これは。
弱いものが犠牲になり強い者が生き残る。
そうか、これが本当の平和なんだ。
私は全ての答えを知ってしまった。
「そうなんだ。弱者がいるからいつまでたっても平和が来ないんだ」
それが出来ないから世界は狂ってしまった。
神が見せたのは誰も知らない究極の倫理だった。私はそれを知ってしまった。
究極の真理と倫理が目の前にあった。
「フフフ、フフフ。アハハハハ」
私は手を叩いて笑う。だって世界は私の物になったから。
”ワールド・イズ・マイン”
やがて頭の中から痛みが消えて快感だけになる。