背中合わせからはじめましょう ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
彼女の居ない隙を見て、冷蔵庫の中身を確認する。
そもそも、彼女がここに居るのは、冷蔵庫の中身がもったいないという無理矢理な理由だ。
中身が片付いたら、彼女は出て行ってしまうのだろうか?
そっと何か買って増やしておこうかとも思ったが、さすがに不自然に思うだろう……
一週間もすれば、冷蔵庫の中はほぼ空になってしまった……
彼女がキッチンに立つ気配がして、俺も部屋から出た。
すると、目の前に冷蔵庫の扉に項垂れている彼女がいた。
これは、どういう状況なのか?
冷蔵庫の中身が空なのは確かだ……
マンションを出る事を決めてしまったのだろうか?
「おい、どうかしたのか?」
取り合えず声をかける。
彼女がどんな言葉を口にするのか不安ではあったが、このままでは、マンションを出て行ってしまう気がした。
だが、彼女から返ってきた言葉は意外な物だった。
「あ、冷蔵庫の扉が固くて開かないような…… アハハ」
へっ?
そんな事はないだろう?
明らかに何かを誤魔化しているのが分かる。
「そうか?」
それでも彼女の言葉を否定せず、扉を確認する事にした。
「大丈夫そうだけどな。ああ、食材がもう無いんじゃないか? 買い出しに行くか?」
いかにも今確認したような素振りをした。
さらっと、さりげなく当たり前のように言葉を流してみる。
「えっ」
やっぱり、冷蔵庫の中身の事は覚えているようだ。
「他にも必要な物があるんじゃないか? 気の利いた鍋とか、おしゃれな入れ物とか?」
彼女の不審が言葉になる前に、さらなる提案をする。
物で釣るなんて、正当ではない事など分かっている。
でも、少しでも彼女がここに残ってくれる事を選んでくれたらと思った。
そう思いながらも彼女に考える間も与えず、俺は、半ば強引に買い物へ行く準備を促がした。
俺はずるい……
そもそも、彼女がここに居るのは、冷蔵庫の中身がもったいないという無理矢理な理由だ。
中身が片付いたら、彼女は出て行ってしまうのだろうか?
そっと何か買って増やしておこうかとも思ったが、さすがに不自然に思うだろう……
一週間もすれば、冷蔵庫の中はほぼ空になってしまった……
彼女がキッチンに立つ気配がして、俺も部屋から出た。
すると、目の前に冷蔵庫の扉に項垂れている彼女がいた。
これは、どういう状況なのか?
冷蔵庫の中身が空なのは確かだ……
マンションを出る事を決めてしまったのだろうか?
「おい、どうかしたのか?」
取り合えず声をかける。
彼女がどんな言葉を口にするのか不安ではあったが、このままでは、マンションを出て行ってしまう気がした。
だが、彼女から返ってきた言葉は意外な物だった。
「あ、冷蔵庫の扉が固くて開かないような…… アハハ」
へっ?
そんな事はないだろう?
明らかに何かを誤魔化しているのが分かる。
「そうか?」
それでも彼女の言葉を否定せず、扉を確認する事にした。
「大丈夫そうだけどな。ああ、食材がもう無いんじゃないか? 買い出しに行くか?」
いかにも今確認したような素振りをした。
さらっと、さりげなく当たり前のように言葉を流してみる。
「えっ」
やっぱり、冷蔵庫の中身の事は覚えているようだ。
「他にも必要な物があるんじゃないか? 気の利いた鍋とか、おしゃれな入れ物とか?」
彼女の不審が言葉になる前に、さらなる提案をする。
物で釣るなんて、正当ではない事など分かっている。
でも、少しでも彼女がここに残ってくれる事を選んでくれたらと思った。
そう思いながらも彼女に考える間も与えず、俺は、半ば強引に買い物へ行く準備を促がした。
俺はずるい……