背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
 情けない自分の感情をぶちまけた。
 俺は、彼女が居なければ、もう、何も出来ない人間になってしまったのだから……


 でも……

「お前は、どうして、帰ってきたんだ?」

 俺だって聞きたい……


「…… 帰ってきたかったからよ……」

 彼女は、小さな声で言うと、俯いてしまった。

「はい?」

 今度は俺が不思議な顔をする番となった。
 じーんと彼女の言葉が胸に広がってきた。
 やべ、嬉しい……

 顔がにやけてくる……


 それなのに……


「ムカつくのよ!」

 彼女が突然怒鳴った。

 えっ、なんで?


 今度は、彼女が泣きながらぶちまけてきた。
 俺にとって、嬉しい言葉を……

 あまりに愛おしくて、言葉より先に彼女を抱きしめていた。


「俺は、一生誰にも言わないと思っていた……
 でも…… 好きなんだ……」


 彼女を抱きしめる手に力が入る。
 もう、俺は絶対彼女を離さないだろう……

 こうなれは、当然俺自身を押さえる事は出来ない、

 彼女の背中に回った手が、勝手にワンピースのファスナーを下ろした。
 彼女の悲鳴が、耳にここちよく響く。


 もう、誰にも止められない……


< 189 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop