背中合わせからはじめましょう  ◇背中合わせの、その先に…… 更新◇
「「はあ?」」

 彼と私が、同時に声を上げた。

「おい、断るって? 見合いからどれだけ経っていると思っておるんだ?」

 パパが、呆れたような顔でママを見たが、

「「二年です」」

 ママと、彼の母が口を揃えて言った。


「二年ですよ。に・ね・ん。お見合いから同棲なんて、いかがなものかと思っていましたのに、結婚しないってどういう事なの? お見合いってものは、結婚するためにするものでしょ! あれは、なんのためのお見合いだったの?!」

 彼の母が、我慢ならずとばかりに捲くし立てた。


「だから、俺達は、俺達のやり方で、いい関係を築いているんだよ。俺達の事は、自分達で考えるって言ったはずだ」

 彼の言う通り、私達はこの生活が気楽で楽しいのだ。親の望む見合いをして、こうして仲良く暮らしている。別に、迷惑をかけているわけじゃないんだから、文句を言わないでもらいたい。


「だったら、ちゃんと考えて頂戴。だいたい、美月も、花嫁修業するなり、もう少し自覚したらどうなの? 家での生活が、そのまま、こちらのマンションに移っただけじゃない。お恥ずかしい……」


「ママ、そういうけど。こんな私を受け止めてくれる人だと思って、彼とお見合いさせたんでしょ? 大成功だったんだからいいじゃない」


「大成功? 二年もかかって嫁にもらってもらえないのに、何が大成功なの!!」

 とうとう、ママがぶち切れた。
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