しかくかんけい!



変わった。


夢に向かって手を伸ばし始めたそらは、

苦しそうな表情から、

希望に満ち溢れたような表情に

変わっていた。



もう、私は、必要ないのかも、しれない。


そばにいる必要も、強くある必要も、

もう……。







音を立てずに、レモンティーを飲む。

口いっぱいに爽やかな香りが広がって、酸っぱい味をのどの奥へと流した。


ヒリヒリと痛む、左胸の奥。



遠くに行ってしまうような、気がした。

もう一番近くにいられなくなるような、気がした。



離れないでほしい。

でも、夢を叶えてほしい。

でも、近くにいてほしい。

でも、前へ進んでほしい。

でも、でも、…………。



矛盾する感情がぐるぐると駆け回り、

しばらくは落ち着かなさそう。


そんな、気がした。








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