しかくかんけい!
そうさせる愛莉の笑顔って、やっぱり安心感があって心地いい。
「うん!話聞いてくれてありがとうね」
感謝の気持ちを込めて、私は最後に食べようと大事にとっておいた唐揚げを、愛莉のお弁当箱へ入れた。
兎にも角にも亀にも毛にも。
こんな失態をしてしまったんだから、まずはしょーくんに謝らないとなあ。
ちゃんと謝って、それから、きらいっていうのはうそだよって伝えなきゃ。
ひとまずそう片付けて、水筒のお茶を一口飲んだ。
「そういう愛莉は、そらくんとは最近どうなの?」
「んー、相変わらずよ」
宇羅原 空良くん、通称そらくんは、私と愛莉と同じ2年B組。
黒髪に白い肌がよく映えるスラリとした長身の彼を初めてみたとき、ハーフかと思ったけど違った。
第一印象はズバリ、髪以外は色素薄い系長身美男子!
クラスではいつも一人でいることが多くて無口だけど、クールで格好いいから密かに女の子たちから人気だったりする。