しかくかんけい!




 しょーくんのこと、好きなんだ……」




驚いた。

まさかそらくんが、男の子を好きなるなんて、誰が予想できただろうか。


別に恋愛なんて自由だし、好きになるのに性別なんて関係ないけど。

愛莉は、私とそらくんが恋のライバルだってわかってしまったから、あの時あんなに切ない表情であんなこと言ったんだ。


そうだ。

さっきだって、しょーくんに対するそらくんの態度はどこか冷たくて。


好きだから、照れていたんだ……



「ちょっとストップ!」

「えっ」


そらくんが急にストップなんて叫ぶから、私の思考回路は本当に一時停止した。


「違う!ない!絶対ありえないから!」

「へ?な、なにが……」

「俺あいつのこと好きじゃない!むしろきらい!」

「え?でも今、私と同じ気持ちって……」

「そうじゃなくって!だから……そのっ、」


全力で否定したと思ったら、言葉を詰まらせるそらくん。

その行動の意味がよくわからなくて、私の頭は一時停止したまま動けなかった。




< 261 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop