しかくかんけい!

「そうだ?」

「か、カウントダウン行きませんか!」

「カウントダウン?」

「そう、年越しの!」

「……突然だね」


毎年恒例のカウントダウンイベント。

昨年は風邪ひいて行けなかったから、今年は絶対行きたいんだ、と。


「4人で!」

「……よにん、」

「うん!今度こそ、4人で花火みようよ!」

「……」

「だ、だめ…?」


無邪気というか、無神経というか。

俺の肩身、けっこー窮屈なんだけどな。


……でも。


「くくっ……それ、ちょーおもしろそう」


自然と上がる俺の口角はその選択肢しかないと判断した。

ぱあっと嬉しそうな表情になって、ハナは尋ねる。


「予約、まだ空いてるの?」

「うん、空けとく」

「やった〜!じゃあ愛莉とそらくんにも伝えておかなきゃ」

「そらっちは嫌がりそうだけどね」

「え、どうして?」


首を傾げる彼女を見て一瞬驚いたが、そっか彼女も鈍感だったよね、と納得する。


ふ、と笑いかけてくるりと窓の方へ近づく。

向こう側の棟には授業中の教室が見えた。
< 432 / 433 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop