しかくかんけい!


■■ しょーくんside ■■






眩しい。


どこまでもまっすぐで、純粋なその瞳に、

この俺が、写っている。


ひとつ瞬きをして、するりと服のこすれる音を響かせる。

彼女の肩に回した腕を離した俺は、はあ、と深いため息を吐いて。

脚の力がしゅるしゅると抜けて、その場にしゃがみこんだ。


「あー……くっそ」


嗚呼、聞いてしまった。

たまらず両手で顔をおおう。


「っし、しょーくん!?大丈夫?」


ハナは慌てた様子で身をかがませ、こちらをうかがう。

恐る恐る近づく彼女から、ふわりと漂う甘い匂い。


はあ。

なにこれ、わざと?天然?



「……ねえ」


咄嗟にその心配そうな顔を両手でつかむ。

きゃっ、と可愛い声で鳴く。


天然なら相当タチ悪い。



「な、なにすっ……」


息を止めた。




「…………、」




軽く重ねているだけなのに、

熱がじわりと、

からだの芯まで伝わってゆく。



その熱を感じながら、

そっと、唇を離す。


唇を、離す。




「甘いね」



そう囁やけば、みるみる真っ赤に染まる肌。








< 464 / 525 >

この作品をシェア

pagetop