しかくかんけい!
■■ しょーくんside ■■
────触れるだけの、キス。
唇に灯った熱が、じわりと浸透して。
熱い感情は、胸の奥へと、
深く、深く、染み込んでゆく。
そっと離して、目を開ける。
驚いたような、恥じらいのような、そんな。
「この……っ変態、やろ…うっ……」
ふっと笑みがこぼれた。
それを拒まなかったくせに。
それは本音じゃないくせに。
そう訴えるように彼女の目をじっと見つめながら、至近距離をやめる。
すると、遠ざかる俺の顔へと、
彼女の小さな手が伸びる。
まるで追いかけるように。
まるで逃がさないように。
「しょーくん、なんかっ……」
頬にたどりついたその手のひらは、
あたたかくて、やわらかくて、
愛おしい。
「大の、大の、っ……だ、い、」
きらめく夜空が、彼女のまるい瞳の端に、きらきらと映り込んでいる。
綺麗だと、思った。
「同じだよ」
好きだと、想った。