しかくかんけい!



シャットアウトされていた周りの音が、徐々に蘇る。


ドン、ドン、と轟くそれはきっと、鮮やかなスパークを散らしながら、こんな俺たちを笑っているのだろう。



「おな、じ……?」



彼女の透明な感情は、下まぶたの縁ぎりぎりまで溜まっていた。

華が散るたびその雫はきらりと艶めく。



「“とくべつ” の、意味」

「わ、わかった、の……?」




本当は、最初から、解っていた。



どこまでもまっすぐな瞳が、

どこまでも純粋な鳴き声が、

どこまでも(ひた)()きな、その感情が、


俺のこころを、満たしていたこと。





「うん、()いちゃった」



雫が伝う。

彼女の頬を撫でて、顎から舞い降りてゆく。



「私と、おんなじ、感情(カタチ)……?」

「うん、同じだよ」

「ほ、ほんとに? うそじゃ、ない……?」

「うん、本当だよ」

「……よ、かっ…た……、ううっ」



俺の顔に添えられた手が離れ、彼女の両手はそのあふれる感情をすくう。



震えるからだを、強く、抱きしめる。


愛おしい、そのすべてを、包む。








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