しかくかんけい!


「なーに?聞こえないよ?」

「……っいいじゃん!学校では遠い存在だったし!」

「ふーん?つまり図星ね」

「っ、」


かあっと顔面が燃えるような熱を帯びた。


立てていた膝に顔をうずめる。



「どうしたの、気分悪い?」

「なんでもないっ」


「……そんなに照れなくても」

「照れてないっ!」


思いっきり否定したつもりだったが、しょーくんはやれやれと言いたそうに笑っていた。


くしゃっと目尻にしわを作り口元を緩める君につられて、私も笑っちゃう。



「じゃ、行こっか。飯食いに」

「えっ」


もうすでに立ち上がってバイクのキーを手にしていた。


「ハナ、時間大丈夫?」

「もちろん大丈夫だけど……しょーくんこそ大丈夫なの?」


こくり、と、頷く。



「今日は1日あけといた」



そのたった一言が、

どれだけこの気持ちを、

加速させているのか、なんて。



君はきっと知らない。









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