SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を


「少女の周りにはたくさんの仲間たちがいました。 同じ超能力を持つ人間、 同級生、 暴走族にヤクザ……なにより親しかったのは、まだ小学生だった一人の少年……」


「……!」


「少年は少女を守ろうといつも助けてあげました。 世間知らずだった少女に何でも教え、相談に乗り……頭のいいその少年を少女はとても頼りにし、信頼しきっておりました」


「…………」


「ところがある日、ハプニングが起きたのです。 詳しいいきさつは知らないが、少年と少女は……ハア〜、 ……キスを、 してしまったのです」


「……っ、」


「とっさの事に慌てたのか、それとも誤魔化そうとしたのか知らないが……少年は、つい嘘を言ってしまいました。 その嘘を少女は今でも信じています、 今の今も信じたままです、 めでたしめでたし……」


「……⁉︎」
< 281 / 295 >

この作品をシェア

pagetop