SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を
「前にも言ったけど、雰囲気が違うし、王子だし。 湧人、いつの間に王子になったんだ」
「それは……周りが勝手に言ってるだけでオレは別に……。 でも、そんなに雰囲気変わったかな?」
「うん。 そんなに変わったよ」
「……例えばどんな所が?」
「う〜ん、引き締まったっていうか……なんだか全く隙がない。 それと、あんまり表情がなくなった。 前はもっと怒ったり、笑ったり、困ったり……今よりいっぱいいろんな顔があったのに」
「…………」
「同じ所もあるよ。似てるし。 ……そうだ、似てるんだ! でも完全に一緒じゃなくて、だからそれが気になって……」
「……美空は、 昔のオレの方が好き?」
「……よく、分からない。 でも、今の湧人にまだ慣れてないから、 だからずっと見ちゃうっていうか……」
あたしはじーっと湧人を見る。
「……湧人。 慣れるまで、見ててもいい?」
「いいけど……でも、」
——ガンッ!
つまずいて、あたしはガクッとバランスを崩す。
「……!」
湧人がとっさに支えてくれた。