SignⅡ〜銀の恋人と無限の愛を

◇近付く二人

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————数日後。


「…………」


時として人は予測不能な出来事に直面する。

気をつけていても避けられない場合もあるし、他人からもたらされる事も、意外な所から突然降ってくる事もある。


……う〜ん……


あたしは、今まさにその予測不能な出来事に直面していた。

部屋の中には圧力鍋が100個。昨日突然家に届いたのだ。

正方形の箱に入ったそれが部屋の至るところに置かれている……


「……どうしよう……」


注文した覚えはないけど、注文してないとも言い切れない。

最近あたしはメールのやり方を覚える為、よくスマホをいじっている。

その時、間違って変な所に触れてしまい、そのあと知らない人から電話がきたり、金を払えとメールがきたり、今みたいになにか届く事があったのだ。


……はあ〜、


この圧力鍋もそうだけど、着払いというやつでお金も払わなくちゃいけなかったから、今あたしは全然お金がない。

ここはとりあえず……


「学校行こう！」


時計を見て、そそくさとあたしは家を出た。