花鎖に甘咬み
× × ×
「正気か?」
〈白〉の絶対的頂点、純圭さんの第一声はそれだった。
倉庫の扉に手をかけた私は、運が良いのか悪いのか、護衛のひとたちに引きずられ、“侵入者” として純圭さんの目の前に突き出され。
もともと純圭さんに話をつけることが目的だったため、願ったり叶ったりでもあり、そのまま私がここに来た目的と、計画のすべてを打ち明けた。
そして呆れたように深く息をついた純圭さんが発したのが先ほどのセリフである。
「いたって正気です」
「本城のことはさておき、貴様、よく俺に協力を仰ごうと思ったな? ここで俺にされたことを忘れたのか、それとも、また同じように蹂躙されたいのか」
ホワイトブロンドの髪がさらりと揺れて、その奥の瞳が細まる。
純圭さんの両隣にはそれぞれミユキさんと青葉さんが控えていた。
「もちろん……蹂躙されたくは、ありません。痛いのも、怖いのもイヤです!」
「……はあ」
「でも、どうしても純圭さんの協力が、必要なので。だからこうして頼みにきたんです」