竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
(寒い中、待っていた甲斐があったわ)

 ミレイナはその出来栄えに、満足げに頷く。
 しばらく庭園で遊ぶフェンリル達を見守っていると、「あらっ」と遠くから声がした。

(どこかで聞いた声?)

 ミレイナがそちらを見ると、遠くにメイド姿の若い女性数人が歩いているのが見えた。

「あの子よ、あの子。昨日見たのは」

 集団の中央にいる金色の髪の女性がミレイナのほうを見ながらそう言った。
 長い前髪を横に流した、可愛らしい女性だ。
 その女性の周りを歩くメイド服姿の女性も、一斉にミレイナのほうを向く。

(昨日、お茶を運んできてくれた方?)

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