竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
 そして、ぐいっとミレイナの腕を掴んで引き寄せると、耳元に口を寄せる。

「あまりに可愛らしくて、食べてしまいほどだ」
「た、食べないで下さい。私は食用ウサギではありません」

 真っ青になるミレイナを見て、ジェラールはくくっと笑う。

「さあ? どうしようかな」

 鼻先がつきそうなほどの距離で囁かれ、トンと背中に壁が付く。
 逃げ場をなくすように囲われると、顎を掬い上げられ唇が重なった。

 竜王陛下の溺愛は今日も続く。


〈了〉
< 313 / 319 >

この作品をシェア

pagetop