竜王陛下のもふもふお世話係~転生した平凡女子に溺愛フラグが立ちました~
不思議に思ったミレイナは胸の高さまで茂る草木をかき分け、そちらに向かう。草の影に人工的な大きな丸い石を見つけ、それが何かを悟るまでにはさほど掛からなかった。投石砲の砲丸だ。
(なんでこんなところにこんなものが?)
そう思っているところにまた、近くにドーンと砲丸が落ちる。
(これってもしかして……。うそっ! まずいわ。国境のいざこざだ)
振り返って目を凝らせば、後方に国防軍が集まっているのが見えた。
ミレイナは慌てて自分がいることを知らせようと両手を振る。しかし、兵士は皆上空を見ており、ミレイナの存在に気が付く者はいなかった。
「早く逃げなきゃ」
ミレイナは籠を両手で抱きしめると、自宅の方へと向かって進み始める。しかし、胸の辺りまで高く伸びた草木のせいで走ることができない。
不意に、地面に黒い影が映った。
(なんでこんなところにこんなものが?)
そう思っているところにまた、近くにドーンと砲丸が落ちる。
(これってもしかして……。うそっ! まずいわ。国境のいざこざだ)
振り返って目を凝らせば、後方に国防軍が集まっているのが見えた。
ミレイナは慌てて自分がいることを知らせようと両手を振る。しかし、兵士は皆上空を見ており、ミレイナの存在に気が付く者はいなかった。
「早く逃げなきゃ」
ミレイナは籠を両手で抱きしめると、自宅の方へと向かって進み始める。しかし、胸の辺りまで高く伸びた草木のせいで走ることができない。
不意に、地面に黒い影が映った。