僕が監禁されたのは、幽霊の館でした
「……」

僕は、1人で道を歩く。僕の横を通り過ぎた半透明の霊は、チラリと僕を見るとそのままどっかへと飛んでいった。

僕は、生まれつき霊感が強い。それでいて、霊に取り憑かれやすいから、常に塩は持ち歩いてる。塩は、除霊効果あるし。

次いでに、陰陽師である父さんからもらったお札も持ち歩いてるよ。あと、陰陽術も使える。父さんから教わったんだ。

「……悠真(ゆうま)、おはよ」

声をかけられて、僕は振り返る。そこには、霊に憑かれてる健(けん)が僕に手を振ってた。

「近づかないで!」

近寄ってくる健に、僕は思わずそう言って後ずさる。健は、霊感が無いからな……。でも、僕のことを全部知ってくれてるから、多分僕の反応で分かる……はず。

「……どうしたの?あ、もしかして……憑いてる?」

「うん。結構な数」

ニコリと笑いながら、僕は言った。健は「早く払って欲しいんだけど……」と苦笑する。

「はいよ。お礼は、コーラで」

そう言いながら僕は健に近づいて、印を結ぶと言霊を唱える。すると、健に取り憑いてた霊たちは光に包まれて消えていった。

「……はい、終わり!」

肩をポンと叩いて、僕は笑う。健は「肩が軽くなった……」と驚いた顔を見せた。
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