男の娘の名探偵、シャルロッテ・ホームズ
依頼
「ハル!いる~?」

腰まで伸びた黒髪に緑目を持つ可愛らしい彼――シャルロッテ・ホームズは、相棒であり幼なじみのハル・ワトソンの名前を呼んだ。

「いるけど……何?」

眠そうな目を擦りながら、シャルロッテと同じく可愛らしい顔立ちをしたハルは、シャルロッテを見下ろす。

「お客さん、来たよ。お茶を用意して」

シャルロッテの指す方を見ると、警察の格好をした男性がハルを見るとぺこりと頭を下げた。

「彼は、ロンドン警視庁から来たレイモンド警部。レイモンド……こいつは、最近ここに住み始めた幼なじみのハル・ワトソンだよ」

シャルロッテは、レイモンド警部にハルを紹介する。ハルは、1週間前まで日本で過ごしていた。イギリスに帰国した時、シャルロッテに再開し、一緒に暮らすことになったのだ。

「……は、初めまして。ハル・ワトソンです……」

緊張したように、ハルは自己紹介をする。それを見たシャルロッテは笑い出した。

「……レイモンドは、気さくな人だ。そんなに緊張しなくて良いよ」

シャルロッテの言葉に、ハルは「そうなんだ……シャル、レイモンド警部。お茶を用意するよ」と微笑む。

「頼んだよ」

シャルロッテは、ハルの肩をポンと叩くとレイモンド警部を連れて部屋へと入った。
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