❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀
―――あれから、彼女は―――産声が聞こえると、『―――うぁぁ・・・』と鳴き声が聞こえた。赤ちゃんが誕生した瞬間だった―――。菜緒は涙が零れ落ち、助産師さんの一人が、『―――もう一人いるわよ?』と笑った。もう一人も無事に産まれ、彼女は『―――良かった!!』と言った。彼女は―――菜緒は『―――二人とも女の子ですよ?無事に産まれて良かったですね。』と言う。
此の双子はお風呂に入れると、綺麗に血を落としていく。助産師さん達は・・・赤ちゃんが入る、部屋に連れて行き、取り違えがないように、子供が眠っている所に、名前を書いていく―――。双子はとても大変でもあるが、彼女は抱っこしてやりたかった。双子はとても可愛い―――。智也が彼女の片方を抱っこしていると、もう片方は菜緒が抱っこしており、二人は笑っていた。彼女達は双子であり、彼女達は名前を決めるのに困り、どうしようかと思っていた。
するとーーー一人は黒子が額にあり、もう一人の赤ちゃんが―――口元が、智也に似ていた。だから、姉は優子―――妹は、茉菜にした―――。御じい様が名づけ、彼女達は哺乳瓶で栄養を与えた。
『―――子供は・・・可愛いな・・・後、二人いれば、もっと賑やかになるのにな―――。』
彼女の祖父ははっきりと言い、二人は顔を見合わせていた―――。祖母も奈津子と言い、いとおしそうに子供を抱いている。その様子を見て、二人は立派ではないけど、健康で育って欲しい―――そう思っていた。此の子達は―――パティスリーではなく、自分の好きな道を、いずれ見付けて欲しい―――。
『―――そうだな・・・自分のやりたい事をやれる、時代だからだな―――。』
『―――そうね・・・昔は、御店とかだったら、継がなければならなかった―――。』
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