❀🍞Pan・Rouge🍞 Ⅰ❀

第六章-――事故―――

―――あれから―――
彼女達は―――食事をしており、それぞれ頼んだ料理を食べていた。がんもどきを味見させて貰うと、とても変わった味がした。がんもどきは野菜などを中心に混ぜた料理で、彼は牛肉も貰う事にした。野菜と肉をあえた料理もあり、彼女はパンが来た事に、物凄く驚いた。マーブルパン、塩チョコパン等もあり、料理はとても美味しく出来、2人はお酒も貰おうとした。
『―――御前・・・最近、栄養を取っているのか?―――段々、痩せてっているように見えるが。どうなんだ?』
『―――何よ・・・妊婦さんだと思っているの?』
『―――違う・・・子供が産まれてから、かなり痩せている。ちゃんと、栄養を取れ―――お前が生きてないと、子供も悲しむだろう?』
其の言葉に、菜緒は眼を丸くすると、『ーーー産後の体操を・・・しているからかなぁ?』と言う。産後の体操は―――ちゃんとやれば、効果覿面の筈だ。ワインを飲むペースも早まり、智也は心配そうに見ていた。菜緒だって、いい年した―――女性であり、三十歳になっていた―――。御酒の心配をしているのか?―――それとも、智也は菜緒の心配をしているのか?―――。
『―――私・・・今の家・・・凄く気に入っているの!!!わんこもいるし、兎もいるし―――。とても、温かい家だし―――小さい頃から、こんな豪邸に住んで見たかったわ―――。』
―――そうか・・・
やっぱり・・・こいつと一緒にいたい―――
ありがとう―――
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