君だけが、ずっと好き。
「…帰るわ」


「…う、ん」




気まずい。気まずすぎる。


ちゃんと言ってよ、伊吹。





ガチャ

「…あれ、瑛茉ちゃん?」




ビクッ


今、1番来て欲しくなかった人が来た。



声でわかる。岳先輩だ…




「コンビニ行くんじゃなかったの?…って、その子もしかして例の伊吹くん?」



「岳、せんぱい…」




ただでさえ気まずかった二人の間に爆弾でも投下されたような気分だった。



神様はいじわるだよ。




「…は、早くないですか?勉強は?」


「今日は由瑛ちゃんの好きなアイドルがテレビに出るからって。早めに来て早めに終わらせたんだ」




玄関のドアをそっと閉め、岳先輩はそのまま私たちの元まで歩いてきた。




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