君だけが、ずっと好き。
本物の伊吹に謝るための練習をさせてもらおう。




「…痛くない。謝らなきゃいけないのは俺だよ」




伊吹はつらそうに笑った。




(…そんな顔で笑わないでよ。)




そのまま私はベッドに下ろされて毛布をかけられる。



「…いかないで」




離れていく伊吹がぼんやりと視界に入り、ドアが閉まる瞬間震える声で呼び止めた。


夢の中でくらい、ずっとそばにいたいのに。


行かないで、伊吹。





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