君だけが、ずっと好き。
「…バカ瑛茉」


「ふぇ…」




目線をあげると、切なそうに笑う伊吹と目が合った。




「い、ぶ…」




伊吹、


そう呼ぶ前に、私の視界は伊吹のドアップで埋め尽くされた。



言葉を紡ごうとした唇は、あたたかい伊吹でふさがれていた。





「…………1人で完結すんなよ」





そのまま、伊吹に抱きしめられた。





何が、起きてるんだろう


好きって言って、


フッてほしいって、言って




キス………した…





「…伊吹、」




私、自意識過剰だから勘違いしちゃうよ?


馬鹿だから、自惚れちゃうよ?



伊吹が…私のことを、好きだって。





「俺から言うつもりだったのに、ばか」




そっと肩を離されて、長い指でふたたび涙を拭われる。




「伊吹…」








「…瑛茉、好きだ」







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