君だけが、ずっと好き。
「…で、今に至るってね。」
私はあえて大きめにため息をついた。
「誰に話しかけてんだよ、お前」
「え?独り言だよ」
「こわっ」
伊吹は私に軽蔑のような、ヤバい物を見るような目を向けた。
(ムカッ)
「うるさいっ!ほら、早く行くよ!各部屋の鍵受け取りに行かないと」
私は伊吹の袖をグイッと引っ張って歩かせた。
「棒立ちしてなんか妄想してた奴に言われたくないんだけどなぁ」
「妄想なんてしてないわ!!」
バカにしてくる伊吹の背中をバシッとたたいて、私はあんな奴置いていくことにした。
(伊吹のばーか!妄想じゃなくて回想だよ!)